人物関係が込み入ってて、前のページに確認に戻る。人物の名前と顔の造形とエピソードが結べなくて、早く話を追いたいのにもどかしい。
ですがとても面白かった!
手放しで絶賛したい。
晴明が異形のようで、だが時々透けるように美しく描かれるところも、博雅の昼行燈のようなのに懐深いと知れるところ、師匠ののらりくらりとつかみどころのないまさに海千山千の抜け目なさ。
物語られる血のにおいする事件に、はんなりとした京ことば、奇怪なもののけ、平安京に確かな手触りをもって実在する呪詛のたぐい。
これも既刊の1~3巻をまとめて買って正解だった(厳密には2巻だけ品薄で、1巻3巻より1月遅れて購入)。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ありえぬ世界のあるがまま
- 感想投稿日 : 2022年5月28日
- 読了日 : 2022年5月25日
- 本棚登録日 : 2022年5月28日
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