子ども虐待という第四の発達障害 (ヒューマンケアブックス)

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  • 学研プラス (2007年4月24日発売)
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幼児期に保護者から度重なる虐待を受けた場合、子どもの脳に影響が出ると聞いていた。なぜ、どのような影響が出るのか、また、その影響を軽減する、もしくは再生するにはどうしたらよいのかを知りたくて読んだ。

臨床医が書いただけあって説得力がある。事例とデータとで説明もわかりやすい。なるほど、あれはそういう意味だったのかと何度頷いたか知れない。

大人も子供も「自己実現」が中心になったがために、もっとも支援を必要としている幼子が邪魔になる世の中になった、との筆者の指摘には深く納得する。

幼児虐待の負債は計り知れない。
一刻も早く、手を打たねばなるまい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 支援
感想投稿日 : 2013年6月21日
読了日 : 2013年6月21日
本棚登録日 : 2013年6月21日

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