女子会に混ざってしまった感じ。想定読者が20代後半〜アラフォー女子なのだろうから、こちらが悪いんだけれど。献本して貰わなかったら読まなかっただろうなぁ。
フェミニズムというのはマチズモを否定するところから始まると思ったんだけれど、上野 千鶴子も湯山玲子もバリバリ肉食で元気だ。
311以降、ますます草食化する男(評者もそのひとりなのだろう)を尻目にセックスにかんすることもあっけらかんと語り倒す様は「実際にこの現場にいたら、居たたまれないだろうなぁ・・・」という感じ。
編集を手がけた方も女性だそうで、まさに女子会。しかし、これは本になって公になる前提の対談なんです。実際の女子会ってどんだけ男にとって耳に痛い話なんだろうか・・・。
対談なので話は色んな方向に広がる。キーワードとして何度か出てくる”予測誤差”というくらいだから、世代、背景の違うふたりによる共振によって興味深いフレーズがどんどんと引き出されていく。
例えば
<blockquote><b>上野:</b>勝間(和代)さんが言う効率には、ムダというものが入っていない。でも、アートはムダそのもの。人生の中で最大の贅沢なムダである。</blockquote>
や
<blockquote><b>湯山:</b>強者になったら、カネという恐ろしい力を持っちゃいますからね。持てる者たちは、その欲望ゆえに、今度はどんどん不自由になっていく。</blockquote>
など気になるラインがどんどんと出てくる。
読後、知り合いの女子に読んでもらって感想聞きたいなぁと思った。
- 感想投稿日 : 2018年11月20日
- 読了日 : 2012年11月10日
- 本棚登録日 : 2018年11月20日
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