万物の霊長などと言って、その食物連鎖の頂点を奢り高ぶり、生態系までコントロールしている気になってはいるけれど、身体はもとより(甲野善紀の著書を参照)心までもが自由にならないという本書の主張に私の固定概念は覆された。
過去の冤罪事件において、本人はやってもいないのに「自白」することは多くある。
自白をすれば耐え難い取調べの状況から逃れられるし、やってもいないわけだから心理的には自白が待つ悲惨な展開が実感として迫ってこない為だ。
それらの判断は理性的ではなく、その選択肢しかないように心が決まる。つまり、心の自由が奪われるのだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年11月20日
- 読了日 : 2009年2月13日
- 本棚登録日 : 2018年11月20日
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