だって、女子だもん!!: 雨宮まみ対談集

  • ポット出版 (2012年11月5日発売)
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本棚登録 : 437
感想 : 40
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酒井順子がいうところの「負け犬」による「負け犬」論的な対談集。
いわく<blockquote>「普通の女の子」として存在できなかったあなたへ</blockquote>

でもさ、このスクリプトをそのまま男に当てはめても成り立つよな。
キーワードは承認要求なんだけれど、「若い女の子」はただそれだけでセックスの対象となって(なりえて)、それによって「承認要求」が満たされる(一時的にせよ)から厄介なんだろうな。それと、よくもわるくも「外見」だけで判断される上に(男に比べて)若いうちから世間に値踏みされる=商品化されるからキツイんだろな。
下手したら小学校入学前から「美人」と「ブス」に分けられるからな・・・。

以下、パンチライン抜書き。

<blockquote>湯山 調子悪くて当たり前だし、難しい本読んでみたり教養としての映画を観たりして「こんなことして何になるんだ」って思っても、絶対にそれは40代になってから花開くし、役に立つってことを信頼して、頑張ってやるしかないと思う。
雨宮 知識を貯金して送ってことですね。
湯山 知識と経験をね。思い出話のストックを増やしておくと、中高年になっても使える。外見伸びも体力も無くなったときに、人の心をつかむにはもう話術しかないじゃない?(P.96)</blockquote>
昔は美人だったんだろうけど人として薄っぺらいなぁ〜って人はホントきついよなぁ。長●川理●を想起したw



<blockquote>能町 最近、男だと、童貞の事を語れる機会が増えたから、童貞の恥ずかしさはだんだん消えてきてる気がするんですよ。
雨宮 童貞の選民意識ってうざくないですか? 「オレは童貞のルサンチマン知ってるから」みたいな。(P.120)</blockquote>
童貞は物語にしやすいからだと思う。思春期男子のリビドーって女の人が考えている以上に異常だし、社会的な意味でなくて身体の構造的にセックスの主導権を握りやすいから、物語をはじめる同期として描きやすい。処女であることに悶々とするのって内面の描写を中心にせざるえないから、絵として描きにくい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年11月20日
読了日 : 2013年2月6日
本棚登録日 : 2018年11月20日

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