『希望の国』という映画は園子温の代表作になるだろうな。
興行収入や作品の完成度、評価と言った面ではそういい切れないけれど、ここに園子温のエッセンスが総て入っているし、今後もこの作品を座標軸の中心として映画を描いていくだろうから。
<blockquote>
「あどけない話」 高村光太郎
智恵子は東京に空が無いという
ほんとの空が見たいという
私は驚いて空を見る
桜若葉の間に在るのは
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ
智恵子は遠くを見ながら言う
阿多多羅山の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとの空だという
あどけない空の話である。</blockquote>
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年11月20日
- 読了日 : 2012年11月28日
- 本棚登録日 : 2018年11月20日
みんなの感想をみる