第四回小松左京賞受賞作で、上田早夕里さんのデビュー作。火星治安管理局の捜査官水島は同僚の神月璃奈とともに凶悪殺人犯を護送中に襲撃を受ける。水島は意識を失い犯人の逃亡をゆるし、さらに神月は殺されてしまう。個人的に捜査を開始した水島は、特殊な能力を持つアデリーンという美少女と出会うが…
読んだのは文庫版の方で、先に出版されたハードカバー版から「大幅」に加筆・修正されている。作者の上田さんは、作品を文庫化する際に加筆・修正することが多い作家さんだ。しかしながら、今作では主人公の設定を変更し、最後に章を加え、結末までを変更している。作者があとがきで書いているように、「もうひとつの<ダーク・バラード>」である。
ハードカバー版と比べると、こちらの方がハードボイル感が増していて好きだな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2024年1月3日
- 読了日 : 2024年1月3日
- 本棚登録日 : 2018年8月19日
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