暦物語 (講談社BOX)

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  • 講談社
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感想 : 165
5

 主人公に帰結するための1年。

 阿良々木暦が怪異とかかわった1年の話。
 とはいえ、それぞれの月にそれぞれのヒロインがかかわってくる。
 で、結局のところこの「物語」シリーズは、暦が主役であって、暦故の物語なのであると、それが明確になっただけなのである。
 そう、あえていおう。
 明確に、物語の本質に立ち返っただけなのだ。

 そして、「物語」シリーズは終わるのだなと、思った。
 終わるために、完結するために、主役が主役然と立ち位置をはっきりさせる必要があったのだろう。

 にしても、どこまでいっても暦くんは、格好いいのである。
 どこまでも、まっすぐで素直、それって、それを維持し続けることに彼はどれほどの力を、対価をはらってきているのだろう。
 …という謎も、この先で明確になってくるのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 邦人作者名 な~の
感想投稿日 : 2013年6月19日
読了日 : 2013年6月19日
本棚登録日 : 2013年6月19日

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