16世紀、フィレンッチェの大公を暗殺した青年の独白。ても、逃亡してきたフランス宮廷の愛憎劇に巻き込まれ、その中での独白なんだけど。独白に至る王妃や愛人などのかけひきは、藤本ひとみ節炸裂って感じだ。
生まれや時代にせいで、自分の才能とかそういうものとは全く関係ない部分で、自分を無価値に貶めている社会に対する復讐っていうのは、わかるような気がするけど、小物だねっても思う。うん、チェーザレ・ボルジア読んだ後じゃなきゃ、もうちょっとロマンを感じたかもしれないけど、タイミングが悪かった。
とはいえ、藤本ひとみは面白いよな。
読書状況:読み終わった
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邦人作者名 は~ほ
- 感想投稿日 : 2009年11月8日
- 読了日 : 2001年10月8日
- 本棚登録日 : 2001年10月8日
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