暗殺者ロレンザッチョ (新潮文庫 ふ 20-10)

著者 :
  • 新潮社 (2001年9月1日発売)
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本棚登録 : 94
感想 : 10

 16世紀、フィレンッチェの大公を暗殺した青年の独白。ても、逃亡してきたフランス宮廷の愛憎劇に巻き込まれ、その中での独白なんだけど。独白に至る王妃や愛人などのかけひきは、藤本ひとみ節炸裂って感じだ。
 生まれや時代にせいで、自分の才能とかそういうものとは全く関係ない部分で、自分を無価値に貶めている社会に対する復讐っていうのは、わかるような気がするけど、小物だねっても思う。うん、チェーザレ・ボルジア読んだ後じゃなきゃ、もうちょっとロマンを感じたかもしれないけど、タイミングが悪かった。
 とはいえ、藤本ひとみは面白いよな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 邦人作者名 は~ほ
感想投稿日 : 2009年11月8日
読了日 : 2001年10月8日
本棚登録日 : 2001年10月8日

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