だから見るなといったのに: 九つの奇妙な物語 (新潮文庫nex)

  • 新潮社 (2018年7月28日発売)
3.08
  • (19)
  • (56)
  • (160)
  • (48)
  • (11)
本棚登録 : 1434
感想 : 123
4

 
 恐怖短編集。

 まぁ、<わからない>ということが最大の恐怖であるのは確かなんだろう。
 だから、人は<知る>ことを求めずにいられない。

 が、その求めることが次の恐怖につながっていく。

 恩田陸の「あまりりす」と織守きょうやの「とわの家の女」が、秀逸だった。
 二つとも、むしろ古典的な話なのだけど、だからこそ怖いポイントを確実についてくる。
 
 にしてもこのアンソロジーのタイトルが、一番いいよね。
 うん。
 見るなといわれたのに、見てしまう、っていうのはホラーの基本だよね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 邦人作者名 あ~お
感想投稿日 : 2018年12月29日
読了日 : 2018年12月29日
本棚登録日 : 2018年12月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする