笛吹伝説 (MF文庫 3-28 最終戦争シリーズ 4)

著者 :
  • KADOKAWA(メディアファクトリー) (2001年10月1日発売)
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本棚登録 : 30
感想 : 4
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山田ミネコは好きな漫画家がアシスタントをしていた……というところから入ったんですが、話のスケールの壮大さとメロドラマな展開にはまってしまった。やっぱり昔の『西の22』とか『自我系の暗黒巡る銀の魚』とかが秀逸だなと思っている。パトロールシリーズは最後のほうが主人公が食われきっていて切ないのですが、エピソード『笛吹伝説』はすごい。小角とセラフィムを巡る一連のシリーズはタイムトラベル・ロマンスものの傑作だと思う。SFでハメルンのいろいろな解釈があるけれど、その中でもこの話がもっともロマンチックだと思う。……そんな小角が、最後にセラフィムが迎えに来てくれたときに拒否してしまうのが本当に腹が立つ……! 永遠の恋人でいてほしかったよ……。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2007年7月6日
読了日 : 2007年7月6日
本棚登録日 : 2007年7月6日

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