2005年、ランニングを趣味にし始めて数年、当時出ていたランニング関係の本は、たいてい読み漁った。年間50冊くらいは読んだか。
やがて読むべき本が無くなってきたと思ったら、2007年東京マラソンを機にランニングブーム到来。
ウゴノタケノコ状態でネコモシャクシモ百花繚乱でランニング指南本が出始めた。
もともと統一見解がなかった上に、全部読んでる暇もなくなってきたので、一端距離を置いたこの手のハウツーものの世界。久しぶりに本屋さんのコーナーを覗いたら、その後もあーでもないこーでもないの本が出続けていたようで、何を自分の手本にしていいのやら状態。
パラパラをいろいろ見ているうちに、ふと目に止まったのが本書だった。年齢「52歳」、「サブスリー」、そして「マンガ家」の文字。指導者、経験者の論は、もういやとなるほど読んでいるので、実はシロートの体験談のほうが、よほど参考になることが多い。
しかも本書の立て付けは、マンガ家が、数多のマラソン理論の疑問を判りやすいイラストで描いて表現してくれているというもの。
過去の指南本と一線を画す、というほどではないが、彼の実践を通して体現してきた”事実”に基づく考察は一考の価値ありと判断して読んでみた。
今一つ腑に落ちないところもあるが、その年齢と目標とするところが自分に極めて近いので、モチベUpにはなった。
いずれにせよ、他の数多の指導書と同じように、彼の考察、練習法は彼に合ったものでしかない。100%模倣はしないが、理解できるものは自分のトレーニングにも取り入れて試行錯誤してみようと思った。
今は、☆ふたつの評価だが、半年後、1年後にこの本の評価を☆4つか5つに変えることができるといいなと今は思っている。少しその可能性も感じている。
そんなちょっとした期待を持たせる内容ではあった。
- 感想投稿日 : 2016年7月25日
- 読了日 : 2016年7月24日
- 本棚登録日 : 2016年7月23日
みんなの感想をみる