欠乏は集中力を増し処理能力を上げる一方トンネリング(視野狭窄)を起こして処理能力を下げる。ちなみに処理能力の高低は能力そのものの高低ではなく欠乏が生み出した状況である。後者は負の連鎖を起こすためネガティブな影響が大きいが、この状況に陥るのを防ぐためにはスラック(余剰、ゆとり)を持つことが有効である。聞けば当たり前に聞こえるが、世界の貧困問題からタスクに追われる家庭人、ビジネスパーソンにも広く影響するこの欠乏問題は省みられていないことが多い。日本語タイトルがミスリードな所が惜しいが大変貴重な名著。
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本・雑誌
- 感想投稿日 : 2019年6月23日
- 読了日 : 2019年6月23日
- 本棚登録日 : 2019年6月23日
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