再読。エレミヤは紀元前6~7世紀の実在の人物(?)いわゆる「バビロン捕囚」の頃ですね。旧約もこのへんになると史実とかなり連動しているので世界史を復習しておけばもっと理解できたかも。
しかし「預言者」というのは要するに神の「パシリ」。「昔の恩を忘れて他の神さんに尻尾振ってるエルサレム、むかつくから滅ぼしたろかと思てんねんけど、お前ちょお脅してこいや」と組長ヤハ男に命令された下っ端パシリのエレ宮は、早速縄張りの皆様に「お前ら最近貢物も怠ってるし、うちの組長めっちゃ怒ってんねんけど。改心してくれへん?」と伝言するも、「ウケルww」みたいなリアクションしか返してこないエルサレムのみなさん、それどころかエレ宮に「ていうかモーセ兄さんとの契約どないなってんの?」だの、あげく「つうかお前むかつくからいてこましたる」とエレ宮をつかまえてボコボコにしたりします。
可哀想なエレ宮くんは、最初のうちこそ組長ヤハ男と庶民の間に挟まって丸く収めようと努力していたものの、だんだん「なんでわしこんな酷い目に合ってんの?助けてくれるのが神様違うん?」とヨブ子同様のジレンマに陥ったり、「やさしくしてたらつけあがりやがって、もうこんなエルサレムなんか早いとこボコボコにしたってくださいよ組長!」とブチ切れたり、色々振り回されてほんと気の毒。
あとヤハ男のセクハラ発言もひどいですね。とてもじゃないけど現代語に訳せないのでそのまま書くと「わたしも又、君のすそをかかげて、君の顔を覆う。君の隠し所はあらわれるであろう。 ああ、君の姦淫と、好色のいななきと淫行の思いよ」だそうです。卑劣!エッチ!
そんなわけで今回もヤハ男はひどい男でした。エレ宮はヨブ子に友達申請するといいと思う。
- 感想投稿日 : 2016年10月3日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年8月13日
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