旧約聖書エレミヤ書 (岩波文庫 青 801-7)

著者 :
  • 岩波書店 (1959年11月25日発売)
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感想 : 1
3

再読。エレミヤは紀元前6~7世紀の実在の人物(?)いわゆる「バビロン捕囚」の頃ですね。旧約もこのへんになると史実とかなり連動しているので世界史を復習しておけばもっと理解できたかも。

しかし「預言者」というのは要するに神の「パシリ」。「昔の恩を忘れて他の神さんに尻尾振ってるエルサレム、むかつくから滅ぼしたろかと思てんねんけど、お前ちょお脅してこいや」と組長ヤハ男に命令された下っ端パシリのエレ宮は、早速縄張りの皆様に「お前ら最近貢物も怠ってるし、うちの組長めっちゃ怒ってんねんけど。改心してくれへん?」と伝言するも、「ウケルww」みたいなリアクションしか返してこないエルサレムのみなさん、それどころかエレ宮に「ていうかモーセ兄さんとの契約どないなってんの?」だの、あげく「つうかお前むかつくからいてこましたる」とエレ宮をつかまえてボコボコにしたりします。

可哀想なエレ宮くんは、最初のうちこそ組長ヤハ男と庶民の間に挟まって丸く収めようと努力していたものの、だんだん「なんでわしこんな酷い目に合ってんの?助けてくれるのが神様違うん?」とヨブ子同様のジレンマに陥ったり、「やさしくしてたらつけあがりやがって、もうこんなエルサレムなんか早いとこボコボコにしたってくださいよ組長!」とブチ切れたり、色々振り回されてほんと気の毒。

あとヤハ男のセクハラ発言もひどいですね。とてもじゃないけど現代語に訳せないのでそのまま書くと「わたしも又、君のすそをかかげて、君の顔を覆う。君の隠し所はあらわれるであろう。 ああ、君の姦淫と、好色のいななきと淫行の思いよ」だそうです。卑劣!エッチ!

そんなわけで今回もヤハ男はひどい男でした。エレ宮はヨブ子に友達申請するといいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  宗教・神話・伝説
感想投稿日 : 2016年10月3日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年8月13日

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コメント 2件

mkt99さんのコメント
2016/10/04

yamaitsuさん、こんにちわ!(^o^)/

エルサレムのみなさんもひどいですが、ヤハ男もヤハ男で羨まし、、、い、いや、卑劣なもんですね。

なんて神って美味し、、、い、いや、非道な存在なんでしょう。

しかし、その光景から考えますと、もしかすると女子は女子で歓びで満ち溢れている可能性も・・・。(^_^;

やっぱりなるなら神だなという決意を新たにしました。(笑)

ちなみにパシリのエレ宮くんはヨブ子とお友達になれそうですね!(^o^)

yamaitsuさんのコメント
2016/10/04

mkt99さん、こんにちは(*^_^*)

ここでもヤハ男相変わらず非道っぷりを発揮してました。
旧約ってつまり「実録!世界最古のDV男!私はこうして騙された~被害者たちの手記」みたいなものかもしれませんね(笑)

ちなみにセクハラ発言するときだけエルサレム擬人化は女子扱いなのです。この淫売め!みたいな(-_-;)

>やっぱりなるなら神だな
いいですね!最強ですよ(笑)ただ後々まで、非道の数々を記録に残される可能性はあります(笑)

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