再読。自分が持っているのは角川文庫のリバイバルコレクション、金ピカのカバーのやつなんだけど、表示されないから通常のクラシックスバージョンで。コクトー自身の従軍の経験から書かれた1冊。
タイトルは山師=詐欺師だけど、ギョーム・トマは意図的に誰かを騙して利益を図るために嘘をつくわけではないので、どちらかというと彼もまた一種のアンファンテリブル。無邪気な子供が「~~ごっこ」を楽しむのと同じ感覚なので、虚言癖ですらない。そして大人になりきれないまま彼の人生は唐突に幕を下ろす。怖るべき子供たちと描かれていたことは同じなのかも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
★フランス 他
- 感想投稿日 : 2015年7月6日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年8月1日
みんなの感想をみる