再読中。ムーミンパパの回想記。実は今まで何度読んでも、ムーミンパパの尊大さ、他人を見下す上から目線が大嫌いだったのだけれど、今回さすがに自分が大人になったせいか、ま、こういう性格はもうしょうがないか、と思えるようになりました。
パパ自身の述懐に「どんなことをしてでも、まわりのものたちにつよい印象をあたえたいというのが、わたしの性分なんです。尊敬でもいいし、同情でもいいし、恐怖でもいい。とにかく、人にわたしというものを印象づけることです。この性分は、たぶん、人から無視されがちだった、わたしの子ども時代の影響でしょうね。」とあり、捨て子で孤児院で育ったというパパの意外な過去が人格形成に影響してるんだろうなと理解。
しかしそんな尊大なパパですら敬意をはらう発明家フリドリクソンは、自由な発明家でありながら温厚で寛容で、理想の大人像として大変魅力的。ものぐさなヨクサルも、さすがスナフキンのパパだけあって、ひょうひょうとしてて好き。しかしミイとスナフキンの血縁関係は相変わらず謎だなあ。
途中から登場する「おばけ」の言動が、なんだかデスメタルの人みたいで妙にツボってしまい、かなり笑えました。そういえば北欧はなぜかメタルバンドが多いという統計があったっけ、と、関係ないけど納得。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
★北欧
- 感想投稿日 : 2015年3月23日
- 読了日 : 2011年5月
- 本棚登録日 : 2012年8月15日
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