宿命の交わる城 (河出文庫)

  • 河出書房新社 (2004年1月7日発売)
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本棚登録 : 244
感想 : 23
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タロットカードをお題代わりに物語を紡いでいくという発想、ありそうでなかったので面白い。タロットカードのイラストもちゃんと挿入されてるので親切。

タロット占いも基本は、カードの意味、それをどう対象者と絡めて読み解くかみたいな、一種のストーリーテリング能力が占い師には必要とされると思うので、まるで占い自体をパロディ化してるみたいなのも個人的には面白かった。

カードをめくり、そこからどうストーリーを発展させるかは、想像力次第。芝居の稽古でよくやるエチュード(即興)にも通じるものがあるかも。出るカードによってどう転がるかわからない意外性、場合によっては若干無理があるこじつけっぽくもなるけれど、面白い「遊び」だと思う。作家志望なら練習方法になりそう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  ★イタリア・ローマ
感想投稿日 : 2017年7月19日
読了日 : 2017年7月18日
本棚登録日 : 2017年7月18日

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