書物、物語が禁じられた世界を舞台にしたミステリ。
先日、北山さまのデビュー作『『クロック城』殺人事件』を読んだ時にも感じましたが、
特異な世界の在り様と、そこでしか起こり得ない事件の現れ方が、とても印象的でした。
今回の真相は特に衝撃的で、
真相を知った時に、理解できない怪物を見てしまったような不気味さと、
それが成立してしまう哀しさを同時に感じました。
ミステリの無い世界でミステリ的事件が起きたら、という仮定も面白かったです。
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2008年8月11日
- 本棚登録日 : 2008年8月11日
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