よく書かれている石田三成の生涯である、どの本よりも、石田三成をよく捉えている。戦国武将の比較的脇役に近い武将を捉えるのがうまい。
石田三成の挙兵は、単なる豊臣のためでなく、義などくだらないと言いきる石田三成。
天下人は正しい道を、乱れた世を一新し、戦なき世を作り上げる。世を統べるためには、自分を顧みてはならない。己が身を捨てるようでなければならない。
のちの徳川は、石田三成の理想の仕組みを作り上げている。まさに、石田三成は、自らが滅ぶ事で、天下の礎を作ったのかもしれない。
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- 感想投稿日 : 2021年5月4日
- 読了日 : 2021年5月4日
- 本棚登録日 : 2021年5月4日
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