道誉なり 下巻 (中公文庫 き 17-5)

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  • 中央公論新社 (1999年2月1日発売)
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佐々木道誉を中心として、南北朝時代の闘う男たちを浮き彫りにしていく。
生き方、芯がぶれないばさらものの佐々木道誉と対して、厭世的でさへある足利尊氏。忠臣高師直を殺し、弟を殺し、倅まで殺す。殺し尽くし生き続ける。
このような生と死が交錯する展開のなか、観阿弥らの芸、笛の音が見事に調和している。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年3月10日
読了日 : 2021年3月10日
本棚登録日 : 2021年3月10日

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