試される民主主義 20世紀ヨーロッパの政治思想(上)

  • 岩波書店 (2019年7月27日発売)
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日本語版に寄せて
序 章
第1章 溶融した大衆
 (一部の人びとにとっての)安定の時代
 (ほとんどの)みなさん,さようなら
 自由主義者なき自由主義革命
 ヴェーバーの問いかけ
 壮大な実験
 ヴェーバーの回答(一部の人びとのための)
第2章 大戦間の実験――人民の形成,魂の改造
 多元主義の約束
 教育の政治学
 国民の家庭
 政党と福音伝道者
 新しい人民
第3章 ファシストの主体――全体国家と民族共同体
 ソレルの神話
 ファシスト的解決
 全体国家の神話
 塹壕経験者の支配(トレンチョクラシー)か技術者の支配(テクノクラシー)か?
 ……あるいは生物学による支配(バイオクラシー)?
 国家の死
 諸国民なき広域圏
第4章 再建の思想――自己規制する民主主義と「人民民主主義」
 程々の品位ある国家
 キリスト教民主主義の契機
 思想の取引
 「政治の安楽死」か?
 戦後的憲政秩序――民主主義の規律化
 荒野に叫ぶ自由主義者
 ヨーロッパ精神の脱植民地化
 新しい階級が引き継いだ
 社会主義の名誉を救う
 その髑髏(されこうべ)は二度と笑わないだろう
第5章 異議申し立ての新時代――「父親なき社会」に向かって
 理論ですか? いいえ,結構です
 日常生活の革命
 民主主義の変容
 予言者
 永い五月――自律・自治・自主管理
 敵としての国家
 意図と結果
第6章 反政治,そして歴史の終わり?
 「民主主義の危機」
 フランスにおける反全体主義の目覚め
 守勢にまわる社会民主主義
 「疎外の終焉」の終わり――そして王の首を刎(は)ねるということ
 モンペルランからの下山者
 ポスト全体主義における反政治の政治学
 メタ革命とレーニン主義の終焉
 遅まきながらの自由派(リベラル)の勝利か?

 謝辞
 事項索引・人名索引
原書刊行 2010年
https://www.iwanami.co.jp/book/b458091.html

エルシュタイン『裁かれる民主主義 Democracy on Trial』

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 和書(翻訳)
感想投稿日 : 2019年6月29日
本棚登録日 : 2019年6月22日

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