不適切な日本語 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社 (2016年5月13日発売)
3.29
  • (6)
  • (9)
  • (19)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 144
感想 : 18
5

■「印鑑」とは神に押された「印影」のこと。印鑑と呼ばれている道具は印鑑ではなく「印章」。
■NHKの取材者たちは「被災者」「がれき」「壊滅的」という言葉を使用しないようにした。
・「被災者」は外から目線になり,ひとくくりにまとめてしまうため「被災した人」に置き換え
・「がれき」は本来「値打ちのないもの」について表現する言葉
・「壊滅的」は第三者的からの表現であり,その地域に寄り添っている感じに欠ける
■流行歌の影響
・「白夜」は「はくや」。「知床旅情」の「びゃくやは明ける~」の影響から。
・「花街」は「かがい」。「円山・花町・母の町」の影響から「花町=花街」が刷り込まれる。
■「精霊流し」は「ショーリョーナガシ」であるが「ショーローナガシ」と呼んでしまう。これは,「灯篭流し」の「類音牽引」ではないか。
■語尾の「ね」「さ」「よ」の使用を控える鎌倉腰越の「ネサヨ運動」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年8月17日
読了日 : 2016年8月16日
本棚登録日 : 2016年8月16日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする