■最近は「自分が正しい」と主張してそれに従わない人をいじめる人が増えている。誰かの借り物ではない「自分の意見」とは自分の頭で考え抜いた後にようやく出てくるもの。
他者を思いやることができず、いじめても良心の呵責を感じない人たちが本当の意味での自分の意見を持っているのか、はなはだ疑問。なぜなら自分の頭で考えることができるのであれば当然自分のことだけでなく他者に思いを馳せることができるはずだからだ。
■権力者の言うことや世間の常識を自分の意見だと思い込んで、そこから外れた人を許さないと考える人が増えてしまったのはなぜか。その背景には面と向かって議論することが少なくなったことが関係する。
多くの人はお互いの意見を面と向かってぶつけ合う経験を重ねることで相手の意見を尊重することや、お互いに落としどころを見つけることの大切さを学んでいくもの。しかし昨今面と向かって議論をする経験が乏しくなり、自分の意見が否定されたり相手の意見を受け入れなければならなくなることに慣れていない人が増えている。
■いじめをする人は大まかに分けて三つのタイプに分類できる。
・感情型
・自己愛型
・他者利用型
■傾聴を受けた側のメリット
①辛さが軽減してネガティブな認知が変わっていく
目の前のつらさや悲しみ、苦しさ、怒りなどの様々な感情が安らぐ。
感情面と思考面の両方がより良い方向に変わっていく。
⓶自己理解から自己受容へ、そして他者理解から他者受容へ
気持ちの整理や状況の整理が行われ自分の気持ちを客観視することができるようになる。これを自己理解という。
自己の気持ちや状況への理解が深まると自己受容できるようになる。
自己理解から自己受容へと進むと他者理解につながっていく。
③強烈な気付きを得ることで行動変容が生まれる。
心が揺れることで行動変容が起こる。これが最大のメリット。
行動変容が起こるのは、
・知らなかったことを知ること
・その知らなかったことが自分の人生に影響を与える事柄であること
・心が揺れること
の三つが揃ったとき。この三つが揃うと強烈な気づきが得られるがどれか一つが欠けてしまうと行動を変えるまでの気づきには至らない。
■傾聴を行う側のメリット
①傾聴をしている側にも行動変容が起こる
⓶傾聴によって互いの人間関係がよくなる
③他者受容ができると自己受容につながる
④相手の立場になって傾聴できれば、いじめる側になることはない
⑤傾聴できる人は自分自身の言葉も傾聴している
- 感想投稿日 : 2021年11月13日
- 読了日 : 2021年10月31日
- 本棚登録日 : 2021年10月31日
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