藤田宜永の探偵物って久々ではないだろうか。かつてのばりばりの探偵物や冒険物の時代を思わせるような内容で、往年のファンとしては嬉しい限りなのだが、文体がちょっと原寮に似すぎている、というか、チャンドラーの翻訳というか。時代背景も含めてあえて意識して書いているのだろうか。
ミステリーっぽい謎解きもちりばめられているのだけれど、ちょっと強引な感じ。ラストは何となく読めてしまうけれど、賛否両論分かれるのではないだろうか。個人的には余り好きではない流れだった。
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- 感想投稿日 : 2015年4月7日
- 読了日 : 2015年4月7日
- 本棚登録日 : 2015年4月7日
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