19世紀のアメリカ文学というなじみがうすいジャンルであり、訳も古めかしく、読み終えるのにだいぶ時間がかかった。やはり、ピューリタン的精神世界の理解が不可欠か。とはいえ、前半に収められた初期作品群の幻想性、後半に収められた寓意に富んだ作品群、どちらも味がある。柴田元幸さんのアンソロジーですでに読んでいた「ウエークフィールド」がやはり出色。処女作といわれる「アリス・ドーンの訴え」の完成度に驚く。作家の才能に唸ることしきり。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
アメリカ文学
- 感想投稿日 : 2019年5月29日
- 読了日 : 2019年5月30日
- 本棚登録日 : 2019年5月10日
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