出版社の編集部で働く鳴木戸定は、
幼少の頃より“ふくわらい”に魅了され、
人相を自由に再配置する能力に長けている。
“失敗したふくわらい顔”の守口廃尊(プロレスラー)の担当者となり、
連載コラムの書籍化を交渉していくのだが・・・。
顔を構成する眉、目、鼻、口。
文章を構成するそれぞれの文字。
どちらもそれぞれでは意味を成さないが、
つながり合うことにより深い趣きを醸しだす。
乳母の悦子宅をたずねるエピソードは感動涙。
感動涙ってなんだ?
あれ、感動涙であってる?
「ゲシュタルト崩壊ですね」
優しさと愛情に満ち溢れた作品。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本屋大賞
- 感想投稿日 : 2013年1月27日
- 読了日 : 2013年1月26日
- 本棚登録日 : 2013年1月27日
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