六花の勇者 5 (ダッシュエックス文庫)

著者 :
  • 集英社 (2014年11月21日発売)
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本棚登録 : 313
感想 : 22
4

やられた~。テグネウと山形石雄(作者)に騙された~。アニメだけ見た君、原作2~3巻で挫折したあなた、もしミステリとしての六花が好きなら、5巻まで読もう!個人的には、かなりハイレベルのどんでん返しを楽しめた。ついに七人目の正体が明らかになるけど、そこは読んでのお楽しみ。ちなみに、4巻読了時点の予想は「フレミーが七人目だが、自分が七人目であることを知らない」だったが、冒頭いきなりテグネウに否定された。六花シリーズが楽しいのは、正体探しそのものより、勇者たちの話し合いと勝手な行動。今回も8人と1体の同盟は、疑心暗鬼で仲間割れしまくり。特質凶魔も入り乱れて、神殿のあっちこっちで追いかけっこ。てか魔神そっちのけ。誰がどっちについて、どこで戦ってるのか、ワンピースみたいな地図解説が欲しくなる。ワンピースみたいな派手な決め技はないけど、歴史も小説も、正義の味方より戦国時代のほうがおもしろい。アドレッド「決着は剣じゃなくて、言葉でつけようぜ」。とにかく七人目も判明して、ハッピーエンドかベリーバッドか両極端しかなくなった。このまま次で一旦しっかり完結してほしい。
ちなみに、僕の推しメンは、優しい笑みで凶魔を切り裂くナッシェタニア姫で変わりなし。裏切っても、同盟組んでも、全員さん付けで敬語のままなのが育ちのよさ。「殺しちゃお」が口癖の最強チャモもなかなかだけど。

おまけ:最近の愛情表現
フレミー「馬鹿なのね」
雛月加代「馬鹿なの」
雪ノ下雪乃「馬鹿ね」
バリエーションな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年3月17日
読了日 : 2016年3月17日
本棚登録日 : 2016年2月13日

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