朝の少女 (新潮文庫 ト 15-1)

  • 新潮社 (1996年12月1日発売)
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本棚登録 : 496
感想 : 77
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外国児童文学なんて、超ひさしぶり。翻訳は野坂悦子ではなくて灰谷健次郎。140ページの薄い小説。朝型の姉「朝の少女」と夜型の弟「星の子」が、反目しながらも両親と一緒に暮らしていく、なんてことない田舎の島の日常。淡々としてて退屈な印象を受けるが、我慢して最後まで読むと、児童じゃなくても、いろいろと考えさせられる。たしかに一種のサプライズ・エンディングといっていい。裏表紙の紹介文「海や星や太陽に抱かれ、ふたりは幸せだった。運命の日がくるまで──」。予備知識なしに、読めるといい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年8月18日
読了日 : 2016年8月18日
本棚登録日 : 2016年7月31日

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