株式等の投資に興味があり、投資する際に役立つ知識になることを期待して読んだ。しかし、まだ大した投資をしたことがないので、役立つ知識かは分からない...第一章、二章、五章は役立つと思う。
経済から見た世界史は、単純に知的好奇心を刺激されたので、その点では十分に面白い本だとおもう。
以下は各章で関心した点、感想
第一章:円、ドル、ユーロの成り立ち
(感想)
・投資の際に活きる知識ではないと思うが、歴史的観点で円、ドル、ユーロの成り立ちを知ることができ、面白い内容ではあった。
第二章:世界経済と国際通貨
(関心)
・ユーロ導入時はドイツは輸出で潤ったが、赤字国の救済のために貧乏くじを引いた。
ギリシャは粉飾したり、他国におんぶに抱っこで、酷い国だった...
第三章:経済の自由化
(関心)
・農業国であるフランスの皇帝ナポレオンは、自国の工業を工業国であるイギリスから守ろうとして保護貿易を布いた。しかし、イギリスへ穀物を輸出していたロシア、ポルトガルが裏切り、ナポレオンは敗れた。
・アヘン戦争の戦勝国イギリスは、中国に自由貿易を求めた。
第四章:投資とバブル
(感想)
・個人的にはあまり興味を持てなかった...
第五章:財政
(関心)
・アメリカの独立は、植民地時代のイギリスvsフランスの戦費負担(課税)への反対運動がきっかけ
・ケインズ主義:財政出動(公共投資)と金融緩和(紙幣増刷)で通貨を供給。(例:アベノミクス)
・自由主義:公共事業は税金の無駄。産業保護は民間活力を削ぐ。政府は貨幣量の調整。(例:小泉内閣の郵政民営化)
- 感想投稿日 : 2019年12月2日
- 読了日 : 2019年11月30日
- 本棚登録日 : 2019年11月21日
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