100年の木の下で (teens’ best selections 45)

著者 :
  • ポプラ社 (2017年11月2日発売)
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本棚登録 : 80
感想 : 14

立山連峰が見える農家に生ま育った、森家三代に渡る女たち(ハル、ハルの娘の律、律の娘の桐子・さつき)森家から嫁いだ生まれたさつきの娘の千尋の物語。
それぞれの子ども時代が短編として所収されている連作短編集。
12歳の千尋は、家族で年末年始を律ばあちゃん家で過ごすことになる。律ばあちゃん家には樹齢百年ほどの大きな栗も木と、それを背にした小さなお地蔵さんがあった。読み進めいくうちに、お地蔵さんがあるわけ、屋根裏部屋で見つけたうさぎのガラスのブローチ、律ばあちゃんの個性的な服装の謎が、明らかになっていく。そこには、悲しくも力強い物語があった。美しい話です。
文章は易しくその上短編なので読みやすい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 中学生
感想投稿日 : 2018年10月25日
読了日 : 2018年10月25日
本棚登録日 : 2018年10月25日

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