この本の著者は私よりも15歳以上も年下の小玉氏であり読者対象が30代前半と思われますが、社蓄にならずに仮面社蓄になれ!という主張に惹かれるものがあったので手にとってみました。
すぐに独立するのではなく、それまでに会社と上司を有効活用するにはどのようにすべきか、心構えとともにやるべきことがコンパクトに説明されています。
この本が直接私に役立つかは別にして、最近私の勤務している会社にも30代前後の若い人が増えてきましたので、彼らの考え方の一貫を理解するうえでこの本に書かれていることが参考になればと思いました。
中でも、人間の進化とは、つき合う人間関係の変化によって引き起こされるもの、人間関係の質によって決まる(p47)は、印象に残るフレーズでした。
以下は気になったポイントです。
・利用する人になれるかどうかは、能力ではなくマインドの問題、その視点で物事を見ることができるかどうか(p5)
・上司の指示は、よく聞くほうが能力が高いのではなく、どれだけ指示を聞かずに成果を出すかが重要(p17)
・結果が出れば、文句は賞賛に変わる、これは自分が独立したときにも役立つ(p19)
・他の人間関係はオール無視でも良いから、直属の上司だけはコミュニケーションを良くする(p21)
・上司と仲良くするには、あなた自身が先に自己開示をしてしまう(p22)
・部下にはミスをさせることが大事、失敗やミスの中でしか人間は成長しない(p31)
・人間の進化とは、つき合う人間関係の変化によって引き起こされるもの、人間関係の質によって決まる、10年来の友人と今も仲良くつき合って頻繁に会い続けているのであれば、友人関係と自分を見つめなおすべき(p47)あなたの成長過程やステージに応じて、新しい人間関係が現われるので、その時々でつき合う友人は流動的に変わっていくはず(p48)
・親の言うことを聞くとは、親の考え方の範囲内に収まるということ、親を超えることはできない(p52)
・ビジネスマンの存在意義とは、他の人ができない新しい価値を創造できる力(p74)
・モノを買うときは、経験が一緒についてくるものがいい(p154)
2014年3月15日作成
- 感想投稿日 : 2014年3月15日
- 読了日 : 2014年3月9日
- 本棚登録日 : 2014年2月3日
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