50歳からの「死に方」 ~残り30年の生き方 (廣済堂新書)

著者 :
  • 廣済堂出版 (2014年9月21日発売)
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私が社会人になった頃に人気のビジネスマンを主人公とした漫画「課長・島耕作」の作者によって書かれた本です。人生100年時代と言われていますが、50歳から残り30年の生き方、という副タイトルに惹かれて購入しました。

本日で私、55歳の誕生日を迎えることになり、この本を読むには5年ほど遅れている感はありますが、残り25年を有意義に生きるためにも、この本に書かれていることを参考にしていきたいと思いました。

以下は気になったポイントです。

・50歳になってやるべきことは、定年後の人生をどう生きるか、を考え、そのための準備を始めるということ。50代なら残りがだいたい20~30年(p21、32)

・親のことに、行ついても他人の力を借りていいのだ、と割り切る覚悟も必要である。具体的には、様々な介護サービス、特別養護老人ホームなどの高齢者施設のこと、そうした情報を集め動を起こし始めるのが50代である(p61)

・定年を迎えて必要に迫られてからする節約(例:食費月1万円)は面白くない、余裕のある50代からはじめる節約だからこそ楽しい(p75)

・50歳で持つべきは夢ではなく、目標である。目標を達成するために必要なものは明確・現実的・綿密な計画である、これが「50歳のビジョン」最後に必要なのは、踏み出す勇気である(p86,108)

・オタクとは、最初は漫画やアニメのサブカルチャーに傾倒した人のことを指していたが、今では、自分が興味ある事柄を徹底的に追及する人たちのことをいう、お金にも人生にもゆとりのできた50代こそ、オタクに戻るチャンスである(p95、99)

・人脈は大きな武器である、仕事以外で親しい関係を築いていたとすれば、立派な「誰にも負けない」人脈である(p121)

・何かを頼まざるを得ない状況が生じたとき、そのときには是非、頼んだものを倍するものを返すくらいの覚悟を持つべき(p123)

・50歳という年齢は、自分で仕事をガンガンするのではなく、会社を支える次世代の人間を育てる時期である(p140)

・若い部下は、まず評価してあげる、いいところをほめる、相手によって言い方を変えるのもポイント(p142)

・時間があれば、今まで行ったことのない場所をぶらりと歩いてみるのも、50歳になったからこそ楽しい(p156)

・50歳から奥さんとの距離感を大切にした方がよい、妻を一人の人間として尊重する、自由な時間を大切にしてあげること(p160)

・尊厳死も、また「死にざま」の一つである(p178)

2019年3月31日作成

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会・生活・労働
感想投稿日 : 2019年3月31日
読了日 : 2019年3月31日
本棚登録日 : 2019年3月5日

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