この本は読書の大切さを説いていますが、目的別に速度を調節することの大切さを述べています。読書には楽しむための読書が理想ではありますが、仕事のために避けることのできない読書もかなりあります。
小宮さんは、読書の目的別に5つの読書法(速読、通読レベル1、通読レベル2、熟読、重読)をこの本で紹介していますが、これらを自由に駆使して社会人生活に活用したいと思います。
この本では、必ずしも速読をすれば良いという考え方を否定しています、読書の目的は本から自分が必要とする知識を得るためのものが多いので、読書を最大限に活かすためにも、目的に応じた読書をする大切さに気づいたのはこの本を読んだ収穫でした。
以下はためになったポイントです。
・自分より論理レベルの高い人の本を、じっくり読んで「ロジックを理解」することが大切(p37)
・キーワードは、マーカーや三色ボールペンでアンダーラインをつけながら(ポストイットでも可)読む、後で的確かつ迅速に拾うことができる(p55)
・たくさんの知識や情報を速読で得たいのであれば、そ の分野の専門書を通読、あるいは熟読して、自分で解釈できるベースをしっかりつくることが大切(p68)
・速読で問われるのは、全体をいかに速く読むかではなくて、必要十分な情報をいかに速く手に入れることである(p70)
・通読レベル1は、全体をざっと読んで、そこから読書を楽しむ、ある一定の知識を得るというのが目的(p74)
・通読レベル2は、楽しむというよりも、勉強に重点を置いた読書である(p75)
・論理的思考が身に付けるためには、「仮説を持って読む」ことである(p76)
・絶対にノーと言わないサービスを展開しているのが、ノーズストロームである、それを紹介しているのが「ノーズストローム・ウェイ」という本である(p90)
・会計の基本として通読するには、「1秒で財務諸表を読む方法」がお薦め(p95)
・熟読とは、文章に出てくる「What」を読みながら、「why」が分かるようになるまで読み込み、それを「How」として自分のノウハウとし、ほかのことにも応用できるようにする(p161)
・本は何冊読んだかではなくて、そこから何をどれだけ学んだか、自分のものとなったかが重要、いい本を繰り返し読む(重読)べき(p190)
- 感想投稿日 : 2012年9月3日
- 読了日 : 2009年2月14日
- 本棚登録日 : 2012年9月3日
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