現代語訳 福翁自伝 (ちくま新書)

  • 筑摩書房 (2011年7月5日発売)
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感想 : 98
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2011年出版。齋藤孝さん、現代語訳。慶應義塾大学の創始者、お札の肖像画、歴史の教科書にも登場する認知度の高い有名人。しかしながら、どんな少年時代青年時代を送られたのか、ほとんどと言っていいほど知りませんでした。早稲田大学の創始者である大隈重信さんとは対局的で、終生在野を通された方。内容は、自伝にありがちな都合のいいことばかり書き並べるのではなく、大酒飲みで素行の悪いことも書かれており、とても近しい存在に思えました。しかし筋の通った方であることは、よく知ることができました。私が大阪に住んでいた頃、淀屋橋にあった適塾跡を訪ねたことがあります。なんだか幕末の時代に勉学に励んだ若者たちの息遣いを感じた印象が残っています。蛇足ではありますが、自伝中に、手塚治虫さんの曾祖父が登場されるのが興味深かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月3日
読了日 : 2022年4月3日
本棚登録日 : 2022年2月22日

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コメント 2件

本ぶらさんのコメント
2022/02/23

どうしたんです?
こんなシブい本を読みたいって(^^ゞ

yhyby940さんのコメント
2022/02/23

本ぶらさん、コメントありがとうございます。ちょっとした心境の変化とでも言いますか

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