フィリピンのレイテ島で、日本兵として赴任した主人公は病気のためにもはや兵士ではないと宣言されるところから始まる。食糧難の軍部としては、働かざる者への食事は与えたくないのである。そんな環境であるので、病院でも食料は無いに等しい。そんな過酷な環境に放り出された主人公がたどる道は、自らの思想をたどる道ともなっている。同じ日本人通しで起こる諍いを通じて、戦争の悲惨さが伝わってくる。
これが、『野火』という小説。『ハムレット日記』では、政治劇としてのハムレットが描かれる。シェークスピアのハムレットはいまだに読んだことがない。
いつか読むつもり。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文芸作品
- 感想投稿日 : 2019年6月21日
- 読了日 : 2019年6月21日
- 本棚登録日 : 2018年11月25日
みんなの感想をみる