野火,ハムレット日記 (岩波文庫 緑 123-1)

著者 :
  • 岩波書店 (1988年5月16日発売)
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フィリピンのレイテ島で、日本兵として赴任した主人公は病気のためにもはや兵士ではないと宣言されるところから始まる。食糧難の軍部としては、働かざる者への食事は与えたくないのである。そんな環境であるので、病院でも食料は無いに等しい。そんな過酷な環境に放り出された主人公がたどる道は、自らの思想をたどる道ともなっている。同じ日本人通しで起こる諍いを通じて、戦争の悲惨さが伝わってくる。
これが、『野火』という小説。『ハムレット日記』では、政治劇としてのハムレットが描かれる。シェークスピアのハムレットはいまだに読んだことがない。
いつか読むつもり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文芸作品
感想投稿日 : 2019年6月21日
読了日 : 2019年6月21日
本棚登録日 : 2018年11月25日

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