現場力を鍛える 「強い現場」をつくる7つの条件

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  • 東洋経済新報社 (2004年2月13日発売)
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"本書のポイントを記載しておく。

○強い企業の条件
・企業活動の実態に目を向けること。強い企業は、競争戦略、オペレーション、リーダーシップの三要素の品質を高める努力を続けている企業。
・競争戦略は身の丈にあったものであるべき
・正しい戦略を正しくやりきることが、経営
○現場力とは何か
・戦略を軌道修正しながら遂行する組織能力で、現場で起きる問題を能動的に発見し、解決する。=現場力
・すべての業種、すべての機能に現場力は存在する。その優劣が競争力を左右する
・組織機能として現場力を磨かなければならない。
・現場力は、品質、コスト、スピード、持続性の四つの物差しで測れる。
○エクセレンス
・現場力が競争上の優位性にまで高められていることをオペレーショナル・エクセレンスと呼び、持続力の長い優位性を企業にもたらす。
・?業務効率性の実現によるコスト優位性?現場主導による顧客価値創造、これら二つで卓越した現場力を手に入れろ
○現場
・経営には現場を鍛える責任がある。経営と現場が一体となり、組織学習を繰り返すことで強い現場が作られる。
○競争戦略と現場力
・戦略と実行は一体で考えないといけない
・頭でっかちに戦略ありきではいけない。答えは現場。

○強い現場の条件
・手法やツールだけに頼ってはいけない。企業哲学のレベルまで現場力を昇華させないといけない。
・タコツボ化した組織は、意識的にツボを割る努力が必要。異質のぶつかり合い、健全な対立こそが、現場力を高める起爆剤。
・現場の意思、責任感が現場力の推進力。失敗する権利を委譲しよう。
・PDCAサイクルを回し続ける。5回のWhyで、問題の源流までさかのぼり、真因を特定すること。
・プロセス、問題点、結果、知恵の四つが見えることで、現場の進化が生まれる
・ぶら下がる人間をなくし、主体性を持たせるには、小さなチームを数多く作ってたくさんの神輿を担がせるのが最も有効。小さなチームに責任と自由度を与える。主体性と責任感を持ったチームを作る
・経営の意思で継続し続けること

○強い現場をどうつくるか
・未来に標準を合わせ、現状を前向きに否定する。
・個の仕事、チームの仕事、部門をまたがる仕事の順で否定していく。
 (廃止?内容の変更?やり方の変更?)
・インフォーマルなコミュニケーションを重視せよ。組織の枠を超えた交流により、業務連鎖に血が通う。
・改善とは自主的に業務の在り方を考え、課題を発見し、解決を導き出す活動。
 自分の業務、前後の工程を視野に入れた業務、組織・会社全体への効果を上げる業務
・改革は5~10年単位で行うビジネスの仕組みの構造的変革
 改善と改革は共存
・20%の人間に改善魂を植え付ける。現場力という組織能力が生まれる


明日から、自分の仕事に直結して、自らの課題解決に生かすべく、何度か読み返す。"

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス・経済
感想投稿日 : 2018年11月4日
読了日 : 2018年11月4日
本棚登録日 : 2018年11月4日

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