短編集と知らずに読み始めたが、この本は短編集である。壁をモチーフにして、ちょっと変わった世界に足を踏み入れた主人公たちが奮闘する。ちょっと寓話的な雰囲気もある。物語がどんどん現実離れした世界へと転がっていくので途中で何度も置いてけぼりになってしまったが、人間の孤独と空想みたいなテーマがあるのかな?と感じた。シュールレアリズムという哲学の用語が深く関係してるようなので、それについてしっかり知識を持てばもっと深く読み解けるかも。一番最後に載っている短編『事業』のインパクトが強すぎて、それまでの物語の印象が吹っ飛んでしまった感はある。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年12月16日
- 読了日 : 2019年12月16日
- 本棚登録日 : 2019年12月11日
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