SF作家と思っていたが、幽霊の話や純文学のような話もあり、何日か前の新聞の書評欄にあった通り、SFというジャンルに限定することはできない作家だと思った。アイルランドが舞台の話が多い。
「生涯に一度の夜」
「かすかな棘」
夫婦関係の破綻と超自然的な出来事が絡み合う。ロマンを理解しない妻に失望する男。未来からの警告は、逆に破綻の原因となったのか?
「トインビー・コンベクター」
「最後のサーカス」
核兵器や環境破壊の問題に為すすべもなく虚無に陥っている60-80年代の気分。今もそれらの問題は解決していないが、当時ほど深刻に捉えられていない気がする。諦めが極まったのか?今深刻に議論されているのは、デジタルディスラプション、AI、中国、右傾化など。これらはそれほど重要か?
「オリエント急行、北へ」
「プロミセズ、プロミセズ」
「ゆるしの夜」
ちょっと変わっているが信仰の話。
「ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動」
映画 “La La Land” のよう。切ない恋愛の思い出。
「二人がここにいる不思議」
「号令に合わせて」
親子の話。前者はシュール。後者は深刻。どちらにも哀しみ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年6月14日
- 読了日 : 2019年6月20日
- 本棚登録日 : 2019年6月11日
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