花の詩画集 鈴の鳴る道 星野富弘

著者 :
  • 偕成社 (2006年3月2日発売)
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感想 : 25
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事故で首から下が動かなくなった星野富弘さんの描く詩画集が、心を打つのはなぜだろう。「日日草」の「数え切れないほど沢山の平凡なことがあった」という発見や「よめな」の「誰がほめようと誰がけなそうとどうでもよいのです…畑から帰って来た母が『へぇっ』とひと声驚いてくれたらそれでもう十分なのです」という母への思いは、飾らない絵とともに心に沁みる。素朴なやすらぎは、個性や前衛を争う文学や美術から失われて久しいものだ。広く受け入れられる理由が分かる気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年3月25日
読了日 : 2022年3月25日
本棚登録日 : 2022年3月25日

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