笹宗匠と相聞歌の出会いは、意外といける。笹さんは、実は純情なのだ。横書きの歌集は新鮮だった。妄想ラブレターも秀逸。「みんなして異次元ラジオを聴いたよね卒業前夜の海の明るさ」「「ゆるす」というたった3文字のパスワードを忘れていたね 朝焼けの窓」「しろたえの美穂さんいないファミレスのブレンドコーヒーかくまでにがし」「もう恋は終わったんだね深海の魚のように瞬くビルよ」「南野陽子のホクロ思いつ自転車で塾に通いしころの夕闇」「君からのメールがなくていまこころ平安京の闇より暗し」「黒猫とともに石段駆け降りる漫画のようなきみがいた夏」
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- 感想投稿日 : 2021年3月25日
- 読了日 : 2021年3月25日
- 本棚登録日 : 2021年3月17日
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