日本人にとっては政情不安定な、小国というイメージが強いイスラエル。
人口710万人、四国ほどの国土の大半は砂漠、というこの国は、独創的な技術を持ったベンチャー企業が次々生まれる「起業国家」という側面を持つ。
シスコ、マイクロソフト、グーグルといった企業がイノベーションの中心拠点をイスラエルに置いている事や、たとえ戦火の中であってもインテルのCPUの大半がイスラエルで製造されていることなど、「起業国家」イスラエルの姿は日本人にとっては知らないことが多く、大変刺激的な内容だった。
また、背景として語られるイスラエルの文化や社会制度も日本人からみるととても新鮮。
「予備役」という一生続く徴兵制が、業種横断的な人間関係を組織し、若いころから大変な責務を負う経験を作り出していること、軍隊においても下位のものがとことん上官に意見できる空気が個人個人が状況に応じて臨機応変に対応できる組織力を生み出している事、などである。
日本にとってイスラエルから学ぶべきことは多いと感じる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2012年6月10日
- 読了日 : 2012年6月10日
- 本棚登録日 : 2012年6月3日
みんなの感想をみる