神様の御用人 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2013年12月25日発売)
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感想 : 358
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良彦は、平凡なフリーター。
少年時代から野球に打ち込んできたのだが、所属していた社会人野球チームの解散、膝の故障で野球から離れ、会社も退職してしまったのだ。
ところがある日、優しかった祖父と度々参詣していた神社で、金色の狐に出会う。
良彦にしか見えないその狐は、実は方位神の“黄金”で、良彦が祖父の後継者として神々の手伝いをする『神様の御用人』に決まったのだという。
有無を言わさず渡された『宣言之書』に神々からの御用が浮かび上がるたび、良彦は黄金とともにあちこちの神を訪ね、悪戦苦闘することに…


『カカノムモノ』で初読した浅葉なつさんの人気シリーズだということで、どれどれ…と読んでみた。
こちらの方が、この作家さんの元々の持ち味かな、と思った。
のびのびと軽やかに、ごく普通の心優しい青年・良彦と黄金とのとぼけたやりとりを楽しそうに描いていて、良い意味でライトノベルらしい良さがあった。

日本には、八百万もの神がいらっしゃるのです。
いつも神様が見ているんですよ!という感覚を取り戻せたら、誰もがもう少し優しい心を取り戻せるかも…?

無限に続けられそうなストーリーなので、たまたま読みたい本が見つからないときに、一冊ずつ楽しく読んでもいいかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー&ホラー
感想投稿日 : 2020年12月20日
読了日 : 2020年12月13日
本棚登録日 : 2020年12月16日

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