思い出のとき修理します (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2012年9月20日発売)
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本棚登録 : 6008
感想 : 603
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失恋し仕事への意欲も失った明里は、幼い頃にひと夏を過ごした、今では少しさびれた商店街の理髪店に引っ越してきた。
その店の向かいには、『思い出の時 修理します』というプレートをかかげた時計の修理店があった。

明里自身も含めて、悲しかったり苦かったりする思い出を持つ人々が、その出来事に新しい意味を見出し、癒されてゆく、連作短編集。


『めぐり逢いサンドイッチ』を読んで、他の作品も…と思い、代表作らしいこのシリーズを手に取った。
…うーん。

ファンタジーでもなく、ミステリというほどのこともなく、時計を修理する事が鍵になるでもなく…
特に、時計屋さんと亡き兄との関係が明かされる重要な物語で登場した女性との会話が不自然で、手が止まってしまった。
別れた恋人を呼び捨てにして、死んだ恋人のことを会話の中で「お兄さん」と呼ぶか?
なーんて、エラソウに言えるほどの文章を書いてないんだけど。
とにかく、かすかに違和感がありつつ、全体にぼんやり。

もし、この作品が谷瑞穂さんの初読だったら、これきりだったかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内作家
感想投稿日 : 2021年10月22日
読了日 : 2021年10月21日
本棚登録日 : 2021年10月22日

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