武士道 (岩波文庫 青118-1)

制作 : 矢内原忠雄訳 
  • 岩波書店 (1938年10月15日発売)
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本棚登録 : 3618
感想 : 319
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外国人のために日本人の礼儀正しさはどこからくるものなのか解説された世界的ベストセラーです。

本当は子どもの頃、親から教えられて根付いていた筈なのに、歳をとる毎に葛藤しながら摘み取ってきた事を改めて取り戻せたような再確認とその先を深く考える一冊でした。

外国の政治家や軍人がこの本を読み周りに広め、日本と大東亜戦争で戦い、どのような心の動きがあったのか、外国人からみた日本人はこの本のとおり今も出来ているか?想像しながら読むのもこの本の楽しみ方のひとつになります。

チェスターミニッツ米海軍元帥はこの本を読み、東郷平八郎元帥を師と仰ぎ、戦後、戦艦三笠の修復、東郷神社の修復に米国を動かし、私財を投じて、尽力されたそうです。

ミニッツさんがどんな事を学んだか触れることが出来る貴重な書物です。(ハワイ真珠湾の軍事施設ツアーの日本人ガイドさんがミニッツさんと東郷さん、ミニッツさんが新渡戸稲造の武士道を読んだことなど、丁寧に説明してくれました)

しかし本文中の例え話を理解する知識が足りないと痛感しました。
左派的意見と戦うための精神的武装の役に立ちます。

昔の言葉で翻訳されているので、この後現代語訳と原作の英文を読んで理解を深めたいところです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年3月3日
読了日 : 2018年3月2日
本棚登録日 : 2018年1月31日

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