大中華圏 ネットワーク型世界観から中国の本質に迫る

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  • NHK出版 (2012年12月21日発売)
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大中華圏、greater china 陸の中国(中華人民共和国 漢民族)、海の中国(香港、台湾、シンガポール 華僑)
1900年に漱石がロンドンに行く途中で、上海、香港を通る。「上海も香港も広大にして立派なこと、横浜や神戸の日ではない」シンガポールでのからゆきさん。香港シンガポールは当時、大英帝国の植民地。
ネットワーク型の発展 中華思想 「国性爺合戦」の鄭成功がオランダ植民地からの独立を果たす。
華僑の僑は仮住まいの意味。17世紀の明が倒れて満州族の清が中国制服。それを嫌った漢民族たちが、大量に海外へ移住。
1840年のアヘン戦争後、1842年の南京条約により、香港は英国へ永久割譲。
CCTVはアフリカではケニアのナイロビに中継拠点をつくりパラボラアンテナを林立させている。
経済成長の陰で格差と腐敗を抱え込んだ中国。腐敗はひどいみたいだ。成長力によって、内部の矛盾を押さえ込んで来た。格差と貧困と官吏の腐敗。2011年には20万件のデモが。
人口の一割、一億人以上が、最低貧困層で一日1ドル以下での生活を送る。格差の中での汚職や腐敗。
今や、経済の相互依存が深まって、いかなる国も自己完結できる国はいない時代。米中の覇権時代ではなく全員参加型秩序の時代。「相互依存の過敏性」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 政治・経済
感想投稿日 : 2013年2月11日
読了日 : 2013年2月11日
本棚登録日 : 2013年1月8日

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