革命のライオン (小説フランス革命 1)

著者 :
  • 集英社 (2008年11月26日発売)
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感想 : 39
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破産に瀕したフランス国王ルイ16世は、全国三部会の開催を決定。
1789年、聖職者代表の第一身分、貴族代表の第二身分、平民代表の第三身分、ぞれぞれの議員が全国から選出され、ヴェサイユへ向かう。第三身分に選出された議員の中には若き弁護士・ロベスピエールや、聖職者シェイエスの姿もあった。
特権二身分の差別意識から、なかなか進展しない議会に業を煮やした第三身分議員たちは、自らを国民議会と宣言。貴族でありながら第三身分の指導者であるミラボーの裏工作も功を奏し、第一身分から第三身分に合流する議員が出始め、議会はようやく動き出す。
そんななか、国王が国民議会に解散を要求し、国民に人気のある平民大臣ネッケルを罷免、人民の怒りは頂点に達し、フランス各地で暴動や一揆が起こり始める。


フランス革命に興味はあっても「ベルバラ」での知識しか持っていないので、大好きな佐藤賢一氏のシリーズをこの機会に読み始めました。

民衆が立ち上がったフランス革命。
その魁となったフランスの財政破綻に端を発する全国三部会。
第二身分(貴族)でありながら第三身分(平民)として立ち上がった、リーダー格のミラボーの獅子奮迅の働きぶり、頭の切れっぷりが気持ちよすぎます。
主たる登場人物はミラボーとロベスピエール、この二人の今後の変化が楽しみです。

読書状況:積読 公開設定:公開
カテゴリ: 佐藤賢一さん
感想投稿日 : 2019年3月29日
本棚登録日 : 2019年3月29日

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