壬申の乱: 天皇誕生の神話と史実 (中公新書 1293)

著者 :
  • 中央公論新社 (1996年3月25日発売)
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感想 : 20
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六七一年十月、天智天皇の弟大海人皇子(天武天皇)は王位継承を断わり吉野に隠棲。翌月、天智の子大友皇子は大海人を討つべく五人の重臣と盟約を結んだ。天智後継の座をめぐる壬申の乱の発端である。天智は大友かわいさで大海人を疎外したのか。大友は絶えず後手にまわり敗れ去ったのか。王位継承をめぐる対立はなぜ大規模な戦争に発展したのか。通説を再検討し、古代最大といわれる攻防のドラマを再現、その歴史的意義に迫る。

戦の進展を時間で追って行く方法と後世の関ヶ原戦とイメージを重ねる書き方であり、
歴史紀行書という位置づけがいいかもしれない。
同様の書に「応仁の乱」「観応の擾乱」があるが、その人気に便乗しただけの一冊という感じ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本史
感想投稿日 : 2019年5月4日
読了日 : 2018年6月4日
本棚登録日 : 2018年5月22日

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