メンバーの才能を開花させる技法

  • 海と月社 (2015年4月22日発売)
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増幅型リーダーと消耗型リーダーの違いが書かれ、増幅型リーダーになるための段階と方法が、実例を紹介しながらまとめられている。

増幅型リーダー
メンバーを生かし、新たなる増幅型リーダーを生み出すリーダー。
主に下記の5つの要素を兼ね備えている。
①才能のマグネット
メンバーの才能を見抜き、仕事との相性を分析し、メンバーが最大の力を発揮できるようにする。そのため、才能のあるものを惹きつけ、最大限の効果を発揮させる。
・才能を分析する際の問い
この人の優れていることは?努力しないでできることは?報酬なしでも喜んですることは?

②解放者
責任を明確にすることで緊張感のある環境を作り出す。同時に、失敗を認める自由な環境とすることで、メンバーから最高のアイディアを引き出す。
・自分の意見は誰でも気兼ねなく反対できるソフトなものか、反対しづらいハードなものかを考えて発言する。
・問題ではなく、チャンスを生かすことに力をそそぐ。問題の裏には、チャンスがあることを逃してはならない。また、外部の情報を取り入れることで、チャンスを逃さないこと。

③挑戦者
自らがメンバーと共に高い目標に挑戦する。目標に向けては、自らよりも、メンバーに力を発揮できる機会や場を与え続ける。
・まずは、メンバーへの質問を続けること。答えない、命令をせず、問いかけ続けること。

④議論の推進者
メンバーに問いを繰り返すことで、議論を盛り上げて、深みのある解決を促す。決して意思決定者ではない。
・議論の前に、何を、なぜ、どのように、いつまでに、提案をするのは誰か、決定をくだすのは誰かを示す。
・議論を盛り上げるためには、意見が抑え込まれることのない安心感があり、根拠を求め続ける緊張感のある場にすること。人や感情で、流されてはいけない。
・議論の推進者は問い続ける。発言者には根拠を示すことを求める。全員参加へ気を配る。

⑤投資家
責任を明確にした上でメンバーが成功できるように、成功後も継続して力を発揮できるように、メンバーへ投資し続ける。
・メンバーに問うこと例
一番の問題は?どう解決したい?どんな解決策がある?あなたを助けるために、私にできることは?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年5月10日
読了日 : 2021年5月9日
本棚登録日 : 2021年5月9日

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