再読の「三国志」。
男とはいかに死ぬか、それが三国志の醍醐味だと思う。
北方三国志第1巻「天狼の星」。
有名な<桃園の誓い>のシーンがないのは
本作が演義よりも正史に比重が置かれているからであるが、
それでも劉備、関羽、張飛が義兄弟となる場面は熱くなる。
また、呂布の描かれ方がかなりかっこいい。
作者独特の男への拘りが、この最強の武人を理知的にしている。
曹操も実に魅力的で、ひょっとして劉備よりも
曹操を描きたいのではと思わせる程である。
孫兄弟の父、孫堅の死で次巻へ続く。
この流れ矢にあたって孫堅が死ぬ場面も
ハードボイルドな北方文学ならではの美しさがある。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年9月3日
- 読了日 : 2012年9月1日
- 本棚登録日 : 2012年9月3日
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