日本のいちばん長い夏 (文春新書 594)

制作 : 半藤一利 
  • 文藝春秋 (2007年10月19日発売)
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感想 : 27
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終戦当時を経験した31人による座談会。軍の幹部、官僚、外交官、「ひめゆり部隊」ならぬ「白梅部隊」の従軍看護婦、もちろん最前線の兵士。こんな人たちをよくもまあ集めることができたものだ、という驚き。そして彼らの語る内容への驚き。学徒出陣ときけば、雨の壮行式がまず思い浮かぶ私にとって、実際に学徒出陣した人の「南の島に学童疎開した感じしかありませんでしたね。」なんて言葉には本当にびっくり。修羅場を経験した人たちも皆なぜか飄々としていて、とてつもない経験をするとこうなるのだろうか。後半の「四十四年後の解説」も良い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ニッポンの歴史
感想投稿日 : 2010年8月17日
読了日 : 2010年8月17日
本棚登録日 : 2010年8月17日

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