終戦当時を経験した31人による座談会。軍の幹部、官僚、外交官、「ひめゆり部隊」ならぬ「白梅部隊」の従軍看護婦、もちろん最前線の兵士。こんな人たちをよくもまあ集めることができたものだ、という驚き。そして彼らの語る内容への驚き。学徒出陣ときけば、雨の壮行式がまず思い浮かぶ私にとって、実際に学徒出陣した人の「南の島に学童疎開した感じしかありませんでしたね。」なんて言葉には本当にびっくり。修羅場を経験した人たちも皆なぜか飄々としていて、とてつもない経験をするとこうなるのだろうか。後半の「四十四年後の解説」も良い。
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カテゴリ:
ニッポンの歴史
- 感想投稿日 : 2010年8月17日
- 読了日 : 2010年8月17日
- 本棚登録日 : 2010年8月17日
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